白猫公式不正事件でニコニコ運営が謝罪した理由




キャプチャ


『白猫プロジェクト公式生放送』の最中に不正が行われたとのことで
現在ちょっとした炎上騒ぎになっていたりする。

で、まあ、生放送でのハプニングなんて別に珍しい話でもないわけだけど。
ここに来て、ニコニコ運営が公式に謝罪するという
ちょっぴり異例の事態が起きた。 





■経緯

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まず、事件について簡単に説明すると、以下の通り。


1.生放送中にミッションクリアのプレゼントを決めるクジを行う

2.ゲストの声優さんがクジを引くも微妙なものが出る

3.声優さん、引いた微妙なクジ券を握りつぶし、もう一度クジを引こうとする
 → 本来の予定にないイレギュラー発生!

4.しかし、箱の中には微妙な結果のクジしかなく出演者全員焦る 
 → 放送内では「おもしろハプニング」みたいに上手く処理してたと思う。

5.さっそく放送されたその部分が切り取られ、いろんな動画サイトにアップされる
 → ニコ動ゲームカテゴリランク1獲得。現在はほとんど削除されている。

6.(私共のような)薄汚いまとめサイトがそれを記事にして拡散する
 → マジかよ、まとめサイト最低だな。読むのやめます。

7.「不正」 という単語が独り歩きし、関係ない人まで怒り出す
 → 飛び火。炎上にはよくあること。

8.ドワンゴ謝罪 
 → やったぜ。





『白猫プロジェクト』を絶賛プレイ中でここで発表されるミッションクリア報酬
心の底から楽しみにしていたガチ勢諸氏には大変に頭にくる出来事だったろうが
(あと、“不正は絶対に許さないマン”の人)

それ以外の人にとっては、そこまで怒るようなことではない


なにより、こんな事件、ネット炎上の中ではごく小規模のもの。
言ってしまえば、単なるボヤだ。

では、そんなありふれたボヤに対して、
ニコニコ運営が公式に謝罪したのは何故だろうか?






■ニコ生番組の種類

ニコニコで放送されている生番組には大きく分けて3つの種類がある。


1.生主・チャンネル主が自主的に制作している番組
 → 制作に掛かるお金とか人とか機材は、全部本人持ち。

2.ニコニコ運営が制作する番組
 → ドワンゴが金出してる番組。いわゆる“公式”と呼ばれる放送の半分くらいはこれ。

3.スポンサーからお金を出してもらって制作される番組
 → 「お金は出すから宣伝用の番組作ってね」っていうやつ。



例えば、幕末志士の『幕末ラジオ』は、1番の自主的な放送。
主に、視聴者からチャンネル入会費を貰って、それを元に制作している。
(チャンネル持ってない人は全部自腹

それに対して、闘会議TVなんかは2番の放送。
しかし、一時期に比べて、このドワンゴ制作の生放送は徐々に少なくなってきている

しまいには実況天国チャンネルのような1番と2番の中間のような放送まで生まれてきている


これ、何を示しているか?
おそらく、ニコニコ運営(の中でも番組制作の部門に)お金が無いのだろう。





■お金がないなら放送を減らせばいいじゃん?


けれども、そうもいかない事情があるのだろう。

ニコニコがネット生放送の王者だった時代は今や昔。
最近は、次々と似たようなサービスを始める動画サイトが現れてきている。 

そういった他サイトに対して、常に良質なコンテンツを出し続けることで
「一番面白いのはニコニコですよ!」ということをアピールしなくてはいけない。 

そのためには、オリジナルの番組は作り続けなければならないのだ。 



ネットラジオならいざしらず、ちゃんとした生放送を行うには
実はかなりのお金と労力がかかる。

スタジオを借りるのにも、機材を揃えるためにも金はかかるし
それを扱うスタッフを雇うのにもお金が必要だ。


そんな中で、3番目の宣伝放送というのは、とても都合がいい。

運営は「番組数を確保したいけどお金がない」
スポンサーは「宣伝してくれればお金を出す」
見事に利害が一致している。

そんなわけで、2番目の運営が制作している番組が数を減らすのとほぼ同時期から
この宣伝放送は、徐々に徐々に放送枠数を増やしている。


もちろん今回の『白猫公式放送』も、このスポンサーありきの放送だ。






■なぜドワンゴは謝罪したのか?


ここまで説明すればわかるだろう。


白猫番組のスポンサーが恐れているのは
「番組に不正があった」→「ゲーム自体にも不正があるに違いない」
みたいな風評被害

そして、ニコニコ運営が恐れているのは
スポンサーが事件の影響にビビッて放送自体から手を引いてしまうこと

こういう関係から、「ドワンゴが罪を被る形で謝罪する」というのが
両者にとって最も都合のいい落とし所だ。

故に、わざわざ謝罪があったという話なんだろう。


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それよりなにより気になるのは
この手の企業絡みの生放送でのドグマ風見の出演率の高さ

いや、他に適当な人がいないっていうのはわかるんだけど
この人、働きすぎじゃね? 

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2016年11月05日 11:00 コメント(0)   この記事をクリップ!

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